ASAS II はICP-MSとサンプルの間に設置し、
検量線用標準液をオンラインで自動調製し、サンプルラインに添加します。
標準添加法で分析が必要なサンプルの煩雑な作業を軽減し、
測定の自動化を強力にサポートします。
ASAS II の最大の特長の1つは、
サンプルライン上および標準液の添加ラインにバルブが一切ないことです。
また試料溶液の接液部はフッ素樹脂のみで構成されたメタルフリー構造のため、
金属由来の汚染や機械的動作によるパーティクル汚染の心配はありません。
ASAS II では検量線用標準液の測定前にサンプル吸引量の自動計測を行います。
計測された流量に対して、設定した標準液濃度となるようにシリンジ吐出量を変えながら標準液の自動添加を行い検量線を作成します。
サブµL/minレベルの低い流量で標準液を
サンプル送液ラインに自動添加します。
ICP-MSで分析するサンプルのシグナルには一切影響せずに、
非常に安定した標準元素のシグナルを得ることができます。
標準添加におけるシグナル安定性
標準搭載のASAS ソフトウェアでは、添加濃度および量の設定やシグナル安定時間など各種設定が可能です。ASAS用 QCインテリジェントソフトウェア(オプション)では、ICP-MS、オートサンプラー、 ASAS II を一体で制御するとともに、分析結果に応じた様々な処理を自動で行うインテリジェント機能が実装されています。これにより更に高レベルな自動測定が実現可能です。
ASASソフトウェア
インテリジェント ASAS メイン画面
インテリジェント 機能設定画面